売上のためのデザイン という考え方

こんにちは!
100枚配って30件仕事を取る「ツカミの名刺」。

セールスデザイナー 小島佳子です

この記事は、

✔︎名刺交換をしても仕事につながらない。
✔︎営業が苦手、または売り込むことが苦手。
✔︎ライバルとの違いを明確に伝えられない。

こんなお悩みを抱えた、フリーランス・個人経営者の方に、
名刺で仕事を取ってくる「仕組み」と「仕掛け」を解説しています。

キレイなだけでは名刺で仕事を取ることはできない

長年、グラフィックデザインの仕事に携わっているが、たまに・・・いや、よくあるクライアントさんからの一言。

「よく分からないからお任せします!キレイに作ってください!」

そう言われれば、こちらも仕事。
用途や目的をヒアリングし、素材を集め「カタチ」に仕上げます。
キレイに仕上がった名刺を見て、クライアントさんは喜んでくれるのですが、問題はその後。

 

「配ってみたけど、反応がイマイチなんですよね・・・」

クライアントさんから仕事を請け負っていた「下請けデザイナー」時代は、そう言われれば反省もしていたのですが、マーケティングを学び、USP×デザインを提供している今はこう思うのです。

・・・ソレッテ、ワタシノセキニンデスカ?

あなたのビジネスを全く知らないデザイナーに丸投げをしておいて、
「成果が上がらない!」と言うのはおかしな話。

そもそも、デザイナーとしてクライアントさんの要望はクリアしているのです。
キレイに作ったのだから。。。

そうなのです。

クライアントさんの多くは
「キレイに作りさえすれば、売上につながる!」
「デザイナーに依頼すれば、売上につながるものを作ってくれる!」
と思い込んでいます。

ですが、デザイナーは準備された素材で「キレイに作る」を仕事としていますが、あなたのビジネスの構築は専門外なのです。

では、誰が売上の上がるビジネスの仕組みと仕掛けを構築するのか?
それは、あなた以外の誰がいるというのでしょう??

セールスデザインは「考え方」

「ビジネスは考えられてもデザインまではできません!」

そう、言われる方も多いのですが、「キレイに配置」するだけがデザインではありません。
デザインのコンセプト、つまりビジネスの「軸」を創り上げることからすでにデザインは始まっています。

逆を言えば、「デザインができない!」そう言っている方の多くは、ビジネスも構築できていない場合が非常に多い。

ビジネスとデザインは切り離して考えるものではないのです。
特に、売上をあげるためのデザインは、ビジネスの「軸」なくしてはあり得ない。
つまり、土台がない状態で、その上にどれだけ立派でステキな家を建てても意味がない(むしろ総崩れの危険もある)ということ。

売上のためのデザイン=セールスデザインは、ビジネスの仕組みと仕掛けを構築する「考え方」なのです。

セールスデザインが、なぜ売上が上がるデザインとなるのか。
それは「最高のお客様から選ばれる理由」「お客様を迷わせない動線」という2つの軸に沿ってデザインプランを創るからです。

最高お客様に選ばれる理由とは、
すなわち、他者には真似できないあなた独自のウリ・強み=USPです。

そして、お客様動線とは、
「誰」に「どうして欲しいのか」という目的の設定

例えば、ツカミの名刺の場合は「必要になったら思い出して連絡してもらう」ことを目的とはしていません。
名刺を渡した相手から「これってどういうこと?!詳しく話を聞きたいです!!」と言ってもらうことを目的としています。

この設定した目的達成に向けて、最高のお客様が迷わず・悩まず・考えずにたどり着けるように、

✔︎どんな情報を記載すればいいのか?
✔︎何を目立たせ、何を目立たせないのか?
✔︎そのための配色・配置は?
✔︎写真はどこに何を使う?
✔︎テキストの読みやすさ・理解のしやすさは?

などを検討し、デザインプランを練っていきます。

このセールスデザインとクリエイティブなデザインとの大きな違いは
「どんなにデザイン性に優れていても、売上を上げなくては意味がない!」
ということ。

素人の方が創った、素朴な名刺でも成果が出ている場合は、セールスデザイン的には「優れた」デザインと言えるのです。

マーケティング×デザインでできること

なぜセールスデザインで売上をあげることができるのか。

それは、マーケティングの理論をベースに、徹底してお客様が「知りたいこと」だけを伝えるから。
決して「自分が言いたいこと」を伝えるものではありません。

 

では、「お客様が知りたいこと」とは??
じつは、お客様が知りたいと思っていることはたった一つだとご存知ですか?

 

お客様が知りたいこと、それは・・・

「それで私に何の得があるの??」ということ。

正直言って、あなたの名前も資格もキャリアも、お客様にしたら二の次なのです。
あなたの商品を買うと(あなたとお付き合いすると)自分にとってどんなイイコトがあるのか。
お客様はまずはそれが知りたいのです!

ならば、そのためにお客様にとってのお得を考える必要がありますよね?
しかも「お金を支払ってでも欲しい!」と思うようなお得なコト。

これは、自分に置き換えてみると分かりやすいかもしれません。
「お客様は何にお金を払うのか」が知りたければ、「自分はなぜお金を払うのか?」を考えてみればいいのです。

「なぜ欲しいと思った?」「なぜ自分に必要だと感じた?」この「なぜ?」を掘り進めていくと、あなたは自分の問題・悩み・強い欲望の解決を求めていることに気がつくはずです。

これはお客様も同じ。

お客様が持つ問題・悩み・強い欲望を解決できる!
あなたがコレを明確に伝えることができたなら、あなたはお客様から「もっと詳しく話しを聞かせて!」と言われるようになります。

そうなれば、こちらのもの。^ ^
お客様の方があなたの話が聞きたくて仕方がない状態なので、その後の仕事の話がスムーズに進んでいくのです。

センスや才能がなくても名刺・チラシは作れる

デザインはセンスや才能ではなく「考え方」と「コツ」です!!

私がなぜそう言い切れるのかというと、私自身、デザインのセンスも才能も持ち合わせていなかったからです。
何と言っても美術の成績が「10段階評価の3」ですからね^ ^;
(誇れる話ではありませんが・・・)

それでも、15年以上グラフィックデザイナーとして仕事をしてこれたのは、
ステキなデザイン・素晴らしいデザインをたくさん「見て」「真似て」きたからです。

「真似る」というと、多くの方は「パクリ?」と思われるかもしれませんが、それとは違います。

一度、「徹底的に」真似てみるのです。
私の場合は「重ねて、光にかざして、初めて違いがわかるレベル」まで真似ます。

そうすることで、自分にない表現だったり、バランスだったり、アイデアだったり・・・真似をすればするほど、そこから得られるものが大きい。

そして、真似をすることでキレイに、ステキに見せる「コツ」を身につけていくのです。
コレ、新人デザイナーも必ず行う、確実で最短な方法なのですよ!

だから、名刺でもチラシでもブログヘッダーでも、「どうやって作ればいいかわからない!」と迷った時は、

・これ素敵だな
・これ分かりやすいな
・これ目立つな

と、あなたの目に止まったものをまずは真似してみましょう。

繰り返しますが、真似をするということは悪いことではありません。
敬意を持って「モデリング」しましょう!!
※悪意を持ってのパクリはいけません。

モデリングによって、あなたの表現の引き出しがドンドン増えていきますよ!

名刺とwebで1+1=10の関係構築

ブログを書いていますか?
ホームページを持っていますか??

じつは、名刺とwebは密接な関係にあるのです。

ツカミの名刺は、100枚配って30件仕事を取るんでしょ?
それでもwebサイトが必要なの??

そう思われるかもしれませんが・・・
はい、それでもwebサイトは必要です。

なんのために名刺を創り、名刺を渡した相手がどう行動するのか、その仕組みと仕掛けから考えるとこと、その理由が見えてきます。

まず、ブログやホームページは「あれば・・・」ではなく、「持っているべき!」なのです。
売上を上げたいなら、「持たない」という選択肢はないと、思ってください。

なぜなら、今の時代、お客様は必ず気になった人や商品のブログやホームページを確認するからです。
あなたもそうですよね?

気になるからこそ、「もっと詳しく知りたい!」という欲求のもと、現代の人はwebであなたや商品を検索するのです!

そんな時に、
ブログやホームページがない・・・そんな状態だったら??

「今の時代、ホームページも無いなんて・・・」と、お客様の欲求を満たせないばかりか、信頼をも失いかねません。

 

だったら、ランディングページ1つあればいいのか?
と言われれば、それもまた問題。

お客様は「もっと知りたい!」と思ってサイトを訪れるので、その欲求が満たされるページにしておかなければ逆効果なのです。

webサイトの理想は、そこであなたや商品の全てがわかる「百科事典」なのです。
そして、この「百科事典化」は情報量に制限やコストの問題がある印刷物では難しく、webだからこそできる利点とも言えます。

一方で、名刺などの印刷物の利点は「信頼性」です。
お客様はwebの情報よりも、紙媒体に印刷されたものを信頼する傾向があります。

そのため、リアルで対面した時でも、Facebookやラインでつながるよりも(もちろんそれも大切ですが)、名刺交換をする方が圧倒的に信頼が得やすくなります。

リアルとwebは相互の利点を上手に使い分けることで、より成果が上がりやすくなります。

客離れさせないデザインの秘訣

お客様に知っていただき、そして選ばれるために多くの方が、時間と労力、コストをかけて創るのが、名刺にホームページやブログ・Facebookなどのメディア制作です。
ですがじつは、このメディア制作を一生懸命やるからこそハマりやすい落とし穴があることをご存知ですか?

それは・・・

各メディアそれぞれのイメージがバラバラになってしまう。
というもの。

メディア一つ一つを見るとしっかり考えて創られているのですが、
名刺→Facebook→webサイト・・・と、お客様の目線で辿ってみると、印象がバラバラに感じることがあります。

例えば、あなたが交流会で知り合った人に興味を持ったとしたら、webから相手の情報を得ようとしますよね?
そんなとき、相手のメディアがこんな状態だったら、あなたは仕事を頼みたいと思うでしょうか?

✔︎メディアのイメージがそれぞれバラバラ。
✔︎入っているキャッチコピーや文章もバラバラ。

これでは、せっかくあなたに興味を持ってくれたお客様も、

「こんなイメージの人だったかしら?」
「言っていることが違う・・・」
「違う人???」
「この人、一体何してる人???」

もうこうなったら、あなたの商品がどんなにお客様のお役に立つものであっても、お客様の「欲しい!」という気持ちは失せてしまいます。 そうなっては、お客様にとっても、あなたにとっても大損失!!

だからイメージの統一は大切なのです!

例えば、シャネルなどの一流ブランド。
店舗イメージやwebサイトだけでなく、案内状やアイテムを入れる袋など、どれをとってみても「シャネル」のイメージで統一されていますよね?

シャネルに限らず、企業(ブランド)は必ず独自のルールを創り、守っています。
それはなぜか?
それが「信頼」につながると知っているからです。

私達もシャネルと同じように、自身の信頼性を高めるためのルールを創り上げることができます。
そうすることで、デザインは劇的に良くなり、しかも、それはあなたのビジネスに力を与えるものになるのです。

特にスタートアップの場合、予算の都合や期間の都合で、全てのメディアを一斉に制作できることは少なく、「必要な時に、必要なものを」創ったり、修正したりしするため、

最初にビジネスの「軸」を決め、デザインのコンセプトを決めておくことが重要になります。
セールスデザインを身につけることで、それが可能となります。